朝はピシッとしていたスラックスの折り目が、夕方には消えかけている、という経験はありませんか?実はこれ、普通のクリーニングのプレスだけでは、折り目が長持ちしないのが理由です。
「折り目を長持ちさせたい」、「消えた折り目を復活させたい」、そんな時におすすめの加工が、折り目加工です。
ここでは、折り目加工の効果と頻度、プレスだけでは消えてしまう理由、そして家でのキープ方法を見ていきます。
なぜ折り目はすぐ消えてしまうの?
結論からいうと、折り目が消えるのはウールが水に弱いからです。
普通のプレスは、水分と熱でできる「水素結合」という仕組みで折り目をつけます。
この結合は便利なのですが、雨や汗で濡れると切れてしまうんです。
さらに、座ったときの圧力や体温でも、徐々に折り目は崩れていきます。
だから、プレスしただけの折り目は、その日のうちに弱くなってしまうことがあります。
折り目加工なら長持ちする理由
折り目加工が長持ちするのは、水に強い方法で折り目を固定するからです。
代表的なのが、ウール向けの「シロセット加工」です。
これは濡れても切れにくい結合をつくるため、折り目が崩れにくくなります。
樹脂を使って折り目を固定する方法もあり、こちらは幅広い素材に対応できます。
いずれも、普通のプレスより長く折り目をキープできるのが強みです。
| 項目 | 通常のプレス | 折り目加工 |
|---|---|---|
| 仕組み | 水分と熱の結合 | 水に強い結合・樹脂 |
| 濡れたとき | 折り目が消えやすい | 消えにくい |
| 持続 | 数時間〜数日 | ワンシーズン程度 |
効果の持続・頻度の目安
折り目加工の効果は、おおむねワンシーズン続きます。
着用やクリーニングの回数にもよりますが、一度着ければ仕舞い洗いまで持つと考えて問題ありません。
折り目がぼやけてきたと感じたら、加工し直すタイミングです。
毎日のアイロンが面倒な方は、年に数回の加工でぐっと楽になります。
家でできるメンテナンス方法
折り目を長持ちさせるコツは、折り目に沿って吊るすことです。
折り目の線でズボンを折り、その状態でハンガーに掛けます。
重力で折り目に力がかかり、翌日もくっきりした線が残りやすくなります。
可能であれば、霧吹きなどで軽く湿らせるのもおすすめです。シロセット加工は、原理としてはパーマをかけるのに似ているので、より形状記憶が強く働きます。
- 折り目の線で折って吊るす
- 複数本をローテーションして休ませる
- 濡れたら正しく折ったまま自然乾燥させる
- 濡れたズボンを、折り目を無視して干す
- 毎日同じ一本を履き続ける
- 折り目が消えたまま、自己流で強くアイロンをあてる
現場から一言
「営業で毎日スーツを着るけど、折り目がすぐダレてしまう」というお声をよくいただきます。
そういう方に折り目加工をおすすめすると、折り目が消えにくいと喜んでもらえることが多いです。
見た目の印象も、折り目ひとつでぐっと引き締まります。
ご主人はもちろん、奥様にもとても喜ばれます。
毎日アイロンがけから解放されて、自由な時間が増えるからです。
毎日きちんと見られる立場の方ほど、効果を実感しやすい加工です。折り目のないズボンはだらしなく見えてしまうので、スーツを使う人は定期的な加工をおすすめします。
まとめ
最後に、この記事のポイントをチェックリストでおさらいします。
- 折り目が消えるのは、ウールが水に弱いから
- 普通のプレスは濡れると折り目が切れてしまう
- 折り目加工は水に強い方法で線を固定する
- 効果はワンシーズン程度。ぼやけたら再加工
- 折り目に沿って吊るすと、家でも長持ちする
毎朝のアイロンがけが負担なら、折り目加工はかなり頼りになります。
よくある質問
Q. 折り目加工はどんなズボンでもできますか?
ウールのスラックスを中心に、多くの素材で対応できます。
特殊な素材は対応が分かれるので、受付で相談してみてください。
Q. 料金はどのくらいですか?
ズボンで1,000円程度が目安です。
スカートのプリーツはヒダの数で変わるので、確認をおすすめします。
Q. 一度かければ、ずっと折り目は消えませんか?
半永久的ではなく、着用や洗濯で少しずつ薄れます。
ワンシーズンを目安に、様子を見て再加工してください。
Q. 自分でアイロンをかけるときのコツは?
当て布をして、霧吹きで軽く湿らせてからプレスするときれいに出ます。
ただし強く当てすぎるとテカリの原因になるので注意してください。
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